環境負荷低減

基本的な考え方

小糸では、環境負荷物質・廃棄物低減に向け環境方針の中で「製品ライフサイクルにおいて環境に配慮した新技術・新商品の開発と定着」、「ものづくりにおける環境負荷の最小化」に取り組むことを宣言し、活動を推進しています。
中期重点取り組みの中でVOC排出量の定量的な削減目標を掲げ、進捗状況を確認しながら、排出量削減に向けた取り組みを進めています。
「人と地球にやさしいものづくり」を実践するため、今後も環境負荷物質の削減に積極的に取り組んでいきます。

LCA(ライフサイクルアセスメント)

小糸では、研究開発、生産、輸送、使用、廃棄までのライフサイクルにおける総合的な視点により、環境負荷物質削減を目指した製品開発に努めています。 

生産での取り組み

生産工程において使用される塗料、薬品等の原材料や副資材の一部には、環境負荷の原因となる化学物質が含まれているものがあります。これら環境負荷物質に対し、取扱量、排出量の管理強化、使用効率向上や代替化などの削減活動を進めています。

PRTR法対象物質の管理

製造工程におけるPRTR法対象物質の取扱量や移動量を把握、適切に管理するとともに、取扱量の削減や代替化に努めています。
2022年度のPRTR法届出対象物質(第1種指定物質)はトルエン、スチレン等の6物質で、これらの物質の取扱量は215.2t、大気排出及び廃棄物等移動量は62.9tとなりました。

VOC(揮発性有機化合物)の削減

小糸は、2025年度までの目標として、VOC排出量※1を基準年度とする2018年度の299t以下維持と更なる削減を図るとともに、排出量原単位の低減を推進しています。2021年度VOC排出量は、2018年度比△36%の削減となりました。また、排出量原単位は、2018年度比△13%の削減を実現しています。
なお、有害大気汚染物質3物質※2は2003年3月の全廃達成以降、使用実績はありません。

※1 VOC排出量原単位:生産金額(百万円)あたりのVOC排出量(kg)
※2 有害大気汚染物質:ジクロロメタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン 

VOC排出量・排出量原単位推移

項目 単位 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
VOC排出量 t 307 299 272 220 192 173
原単位 kg/百万円 13.6 13.9 12.8 12.9 12.1 10.9