資源循環への取り組み
小糸では、製品ライフサイクル全体を通して、原材料やエネルギーなど資源の有効利用、水使用量の低減や廃棄物の排出抑制に積極的に取り組んでいます。
今後も「人と地球にやさしいものづくり」を強力に推進し、循環型社会の実現に貢献していきます。
小糸では、生産活動における水資源の重要性と、今後の経済発展や人口増加、気候変動等が水資源に与えるリスクを認識し、「水資源の確保」をマテリアリティ(優先課題)の一つと定め、水資源の有効活用や水質の保全活動に取り組んでいます。
水使用量原単位※に係る2025年度までの目標として、2018年度比△7%低減(3.51t/百万円)、そして更なる低減を目指し、活動を推進しています。
従業員に対する節水意識向上や、生産工程における水使用効率向上に取り組み、2022年度水使用量原単位は2018年度比で△9.3%、水使用量は△15%の低減となりました。
また、水質保全活動として、工場排水の水質モニタリングを実施し、河川等の放流先の水質汚濁の防止に取り組んでいます。
※ 水使用量原単位:生産高(百万円)あたりの水使用量(t)
項目 | 単位 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
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水使用量 | t | 878,485 | 837,013 | 780,102 | 672,239 | 654,026 | 711,431 |
水使用量原単位 | t/百万円 | 4.12 | 3.76 | 3.58 | 3.26 | 3.41 | 3.41 |
排水量 | t | 207,601 | 221,482 | 200,447 | 163,573 | 142,963 | 161798 |
排水量原単位 | t/百万円 | 0.97 | 1.00 | 0.92 | 0.79 | 0.75 | 0.77 |
小糸は全工場からの排出物(廃棄物、有価物、再生物)のムダのない資源循環に努めています。2002年に全工場のゼロエミッション※達成後は、樹脂類を中心とした再資源化や、生産における効率的資源活用の指標として、廃棄物原単位を設定し廃棄物低減を推進しています。
※ ゼロエミッション:工場の排出物の内、直接埋立処理される廃棄物がゼロの状態
小糸の2021年度工場排出物の排出量は5,293tであり、このうち廃棄物※として処理した量は2,297tでした。
小糸は、2025年度までの目標として、廃棄物原単位(生産高あたり廃棄物量)を基準年度とする2018年度比△7%減(1.28t/億円)と更なる廃棄物原単位の低減を目指し活動を推進しています。
継続的に取り組んできた樹脂の不良ロス低減活動等により、2021年度の廃棄物原単位は1.20t/億円と、2018年度比△34%の低減となりました。
※ 廃棄物:処理費が発生し、処理業者へ処理委託している排出物質
項目 | 単位 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
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排出物量 | t | 6,934 | 6,946 | 6,651 | 5,544 | 5,293 | 5,477 | |
廃棄物量 | 廃棄物総量 | t | 2,949 | 3,055 | 2,909 | 2,407 | 2,297 | 2,321 |
特別管理産業廃棄物 | t | 129 | 119 | 137 |
141 |
125 | 105 | |
その他 | t | 2,820 | 2,936 | 2,772 | 2,267 | 2,172 | 2,215 | |
廃棄物原単位 | t/億円 | 1.38 | 1.37 | 1.33 | 1.17 | 1.20 | 1.11 |
小糸では、再資源化率の向上(熱利用排出物の低減など)に取り組んでいます。2022年度の再資源化量は5,164t、90%以上の再資源化率を維持しています。