人材マネジメント

基本的な考え方

 小糸は、「人づくり」は企業成長の原動力であると考えています。「コミュニケーション&コラボレーション」をキーワードに、一人ひとりの持つ知識・経験・気づき・問題意識の共有を多様な手段により促進し、全員参加で課題に取り組む生き生きとした職場づくりを目指しています。
 また、専門知識・技能に加え、論理的思考や多様な表現手法の習得に向け、研修範囲・内容を拡充、体系的な教育研修制度を構築するとともに、達成度評価の仕組みの再整備などを行い、一人ひとりが確実に成長を実感し、新たな挑戦に取り組む人材育成を図っています。
 女性・高齢者をはじめとする多様な人材の活躍やワークライフバランスの充実を図るため、人事諸制度を刷新するなど、小糸グループの更なる成長を目指しています。

ワークライフバランス

 小糸では、従業員一人ひとりが、能力を最大限に発揮できる職場環境を整備するため、法改正に先立ち制度を見直し、「長時間労働の抑制」「年休取得の推進」など、ワークライフバランスの充実に取り組んでいます。
 長時間労働の抑制については、部署別の残業時間を毎月役員会等で報告するとともに、残業時間削減に向けた業務効率化の推進等に取り組んでいます。
 年休取得の推進については、年休取得推進委員会で部署別に年休取得状況のフォローを行っています。

多様な人材の活躍推進

 小糸は、ダイバーシティ推進に向け、以下の取り組みを推進しています。
  • ○女性の活躍推進
    1. 女性管理職の拡大
    2. 昇格意欲向上のための教育実施
      (「総合職女性キャリアデザイン講座」での事例紹介、グループ討議、相互啓発により昇格への不安解消)
    3. 女性を部下に持つ管理職への教育実施
      (「管理職向け女性社員育成講座」で女性社員への対応理解、女性部下とのコミュニケーション方法を研修)
    4. 育児休業制度、短時間勤務制度の期間延長
      (育児休業:1歳まで→3歳まで、短時間勤務:3歳まで→9歳まで)
    5. 女性の採用拡大(2015年度:14名→2018年度:24名)
  • ○外国人の活躍推進
    1. 研究開発強化に向けた外国人の採用
    2. 大学と連携した留学生の採用活動を強化
      (国籍・人数ともに拡大)
      外国人採用人数:10名
      (中国、バングラデシュ、インドネシア、ベトナム、インド)
    3. 海外関係会社からの研修受け入れ拡大
      海外研修生受入数:延べ610名(2018年度実績)
  • ○高年齢者の活躍推進
    1. 後進指導、技能伝承のため、60歳以降も希望者全員の再雇用を実施
      (2009年度:118名→2019年度:291名)
  • ○非正規社員の処遇改善
    1. 同一労働同一賃金に関する法令施行に先行して、パート従業員を正社員として登用
      多様な考え方、価値観を持った者との連携により、組織の活性化に繋げる

労働環境整備

 従業員のモチベーション向上に向け、職場環境の改善、福利厚生の充実に取り組んでいます。
 職場環境改善では、セキュリティ強化として入退場門や寮への防犯カメラの設置、また、防火対策として自動消火器の設置、従業員の負荷軽減のための工場内現場作業域照明のLED化などを推進しています。
 福利厚生の面では、快適な住環境整備として寮・社宅のリニューアル、食堂充実として食事提供温度の適正化、ボリューム・サービス・施設の拡大を行っています。

労働安全衛生

 小糸では、「安全はすべてに優先する」を安全衛生の基本的な考え方として、全員参加による安全・安心で働きやすい職場づくりを目指しています。また、各活動において守るべき行動基準として「安全五訓」を定め、全社に展開しています。
 取締役を委員長とする安全環境委員会において、毎月、従業員の安全衛生に関する予防や再発防止対策の指針や重要事項を協議しています。安全環境委員会で協議された内容は、各工場の安全衛生委員会や安全環境協議会、各職場での職場安全会議により従業員一人ひとりまで情報展開される体制を整備しています。
 働くすべての人を対象とした「安全ルールを守る人づくり」のための繰り返し教育や防災訓練等を実施、従業員一人ひとりの意識醸成に努めるとともに、職場に潜むリスクを見つける感性を磨くリスクアセスメントと危険予知(KY)を着実に行っています。また、労働災害・交通事故0件を目標に、取締役・所属長自らの現場点検、不安全状態の摘出と対策のやり切りなどの未然防止活動に取り組んでいます。
安全五訓
一、安全第一 すべてに優先
一、すべての作業は ルールに従う
一、動いているものには 手を出さない
一、異常発生 まず報告
一、まあ このくらいが 事故のもと

安全教育の実施状況(2017年度)
 社内教育(新入社員、安全、交通、衛生、高齢者等):378名
 工事業者の構内安全作業教育:2,714名

労働災害発生状況(2017年度)
 2件(不休1件、休業1件)

健康

 労働衛生における5管理(作業環境管理、作業管理、健康管理、衛生教育、衛生管理体制)を基本に、従業員が健康で安心して働ける職場づくりを行っています。
  1. 作業環境管理
    法定の作業環境測定(有機溶剤、特定化学物質、粉じん)を行い、職場環境に問題の無いことを確認しています。
    また、熱中症予防のため、啓蒙活動、WBGT(暑さ指数)を測定し、必要に応じて保冷剤、スポーツ飲料の支給を行っています。
  2. 作業管理
    作業方法の決定と遵守状況の観察を行っています。
    化学物質による健康障害を防止するために、化学物質を使用する前にはリスクアセスメントを行い、より安全な方法で作業を行うようにしています。
  3. 健康管理
    定期健康診断の受診とその後のフォロー、また特殊健康診断においては職業性疾病ゼロの確認を行っています。
    さらに、インフルエンザ感染防止のため予防接種の推奨と希望者全員への接種実施や、食中毒防止のため社内食堂厨房の定期的な衛生点検等を実施しています。
    また、管理職を対象とした外部医師によるストレスチェック勉強会や、全従業員に対するストレスチェックを実施しています。
  4. 衛生教育
    有機溶剤、粉じん作業の従事者への教育、緊急時用のAEDの設置と訓練を実施しています。
    毎年10月の全国衛生週間には、外部講師による講演会を行っています。
  5. 衛生管理体制
    総括安全衛生管理者、衛生管理者、産業医及び各種作業主任者の選任をし、職場巡視、衛生指導・改善を行っています。

人材育成

 小糸では、人材の育成にあたり、主に階層別教育、専門教育、及びグローバル教育を実施しています。
 階層別教育は、資格・役職別にマネジメント研修を行い、専門教育では、AI、IoT、センサ等難易度の高い教育を含め社内外356講座を実施しており、延べ3,600名が受講しています(2018年度実績)。
 また、グローバル教育では、異文化研修、eラーニング、現地語教育等、語学教育にも力を入れています。

コミュニケーション活動

 従業員一人ひとりが、各人の能力を最大限発揮し、高い生産性とモチベーションを維持・向上できるような職場環境を形成するためには、労使相互の強固な信頼関係が必要不可欠です。
 小糸は、従業員により組織された「小糸製作所労働組合」との労使協議会を原則毎月開催し、業績の概要や労働諸条件等の課題について協議しています。