安全・安心への取り組み

基本的な考え方

小糸は、「光」を基本テーマとして顧客ニーズを創造し、社会の進歩発展に貢献することを企業理念としています。「交通事故低減」と「持続可能な社会に貢献する技術開発」をマテリアリティ(優先課題)の一つと定め、企業メッセージ「安全を光に託して」のもと、安全・安心なクルマ社会の実現に向けた製品開発を行っています。
LEDヘッドランプやADBの更なる性能向上を目指すとともに、先進運転支援システム(ADAS)・自動運転に対応した次世代ランプや各種センサ(LiDAR・カメラ等)の研究開発も行っています。
今後も、小糸グループの技術を活用した安全かつ高品質な製品・サービスの開発・提供を通じて、クルマ社会の安全・安心に貢献していきます。 

安全・安心を目指す技術・製品開発

LEDヘッドランプ

小糸はクルマの安全な夜間走行のため、より明るく、遠方を照射するヘッドランプの提供を目指し、高出力・高性能な光源の開発に取り組んできました。
LEDヘッドランプは小糸の主力製品であり、明るく、瞬時に点灯し、昼間色に近い光であるため、ドライバーの夜間の視界確保に寄与します。小糸では、更に遠方視認性を改善するレーザーヘッドランプの開発にも取り組んでいます。 

配光可変ヘッドランプ(ADB:Adaptive Driving Beam)

ハイビームの配光パターンを自動制御し、先行車や対向車へ眩しさを与えることなく、常にハイビームでの走行を可能にし、ドライバーの前方視界を良好に保つADBを実用化しています。
また、夜間走行の更なる安全性向上を目指し、より微細な配光制御を実現するADBの研究開発も進めています。

ADB作動イメージ

自動運転バスの実証実験において死角情報提供システムの効果を検証

小糸グループは将来の自動運転社会を見据え、車両の周辺認知に必要なセンサ(LiDAR・カメラ等)に加え、これらを搭載したスマート信号機・街路灯などの次世代製品開発を推進しています。
小糸は信号機など交通インフラの製造・販売を担う子会社 コイト電工との協業で、2020年11月から2021年3月に茨城県日立市にて実施された「中型自動運転バスによる実証実験」に参加しました。
見通しの悪い交差点に路側センサを設置、自動運転バスのセンサでは検知できない死角の車両や自転車、歩行者等を検知・識別し、これらの情報を自動運転バスと共有する死角情報提供システムの効果検証を行いました。

死角情報提供システムのイメージ