マテリアリティ(優先課題)

1

小糸グループは、「光」をテーマとして顧客のニーズを創造し、社会の進歩発展に貢献するとともに、すべてのステークホルダーとの共存共栄を図ることを経営の基本方針とし、自動車照明器などの開発・生産・販売を通じてクルマ社会の安全・安心に貢献しています。
小糸グループの取り組みは、2015年9月に国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」との親和性・関連性が高く、事業活動を通じて社会課題の解決に貢献できると考えています。
これらの取り組みを加速するため、GRI(Global Reporting Initiative)のガイドラインを参照し、小糸グループが特に注力していくマテリアリティ(優先課題)と解決すべきSDGsを、さまざまな社会課題の中から特定し、活動を推進しています。

小糸グループ行動憲章

当社グループは、「光」をテーマとして顧客のニーズを創造し、社会の進歩発展に貢献するとともに、株主・顧客・従業員・取引先等すべてのステークホルダーとの共存共栄を図ることを経営の基本方針とする。 この基本方針に則り、次の10原則を制定し、企業に求められる国内外のあらゆる法令、国際ルール、及びその精神を遵守することはもとより、企業倫理に沿った企業行動を実施する。 さらに、社会の持続可能な成長に向け、事業活動を通じた社会的課題の解決を図るとともに、社会的責任を果たしていく。

小糸グループ行動憲章について  

持続可能な成長と社会的課題の解決

私たちは、ものづくりを革新し、社会に有用で安全な製品・サービスを開発、提供することにより、持続可能な成長と社会的課題の解決を図る。

信頼される企業活動

私たちは、安全かつ高品質な製品・サービスを開発、提供し、これらに関する適切な情報提供や社会的責任の履行を通じて、お客様の満足と信頼を獲得する。

社会規範の遵守とグローバルな視野での経営

私たちは、関係法令等を遵守し、公正、透明、自由な市場競争ならびに適正な取引、責任ある調達を行う。
また、グローバルな企業活動においても、国際ルールや現地の法令遵守はもとより、文化や習慣を尊重し、政治、行政との健全な関係を保つ。

公正な情報開示と建設的な対話

私たちは、企業情報を適切、効果的かつ公正に開示し、株主はもとより、取引先、地域の方々など、企業をとりまく幅広いステークホルダーと建設的な対話を行い、企業価値の向上を図る。

人権の尊重

私たちは、すべての人々の人権を尊重する。

働き方の改革と職場環境の充実

私たちは、個人の国籍や性別などに関わりなく、従業員の人格、多様性、個性を尊重するとともに、各人の能力を発揮できる健康と安全に配慮した働きやすい職場環境づくりに努め、一人ひとりの能力を最大限に高める。

環境問題への取り組み

私たちは、個人の国籍や性別などに関わりなく、従業員の人格、多様性、個性を尊重するとともに、各人の能力を発揮できる健康と安全に配慮した働きやすい職場環境づくりに努め、一人ひとりの能力を最大限に高める。

社会への貢献

私たちは、「良き企業市民」としての責任を自覚し、積極的に社会貢献活動を行い、豊かな社会の実現に寄与する。

反社会的勢力との関係遮断、リスク管理の徹底

私たちは、市民生活や企業活動に脅威を与える反社会的勢力および団体とは断固として関係を遮断し、毅然とした対応を行うとともに、テロ、サイバー攻撃、自然災害等に備え、組織的なリスク管理の徹底を図る。

経営者の役割と本憲章の徹底

経営者は、本憲章の精神の実現が自らの役割であることを認識し、率先垂範の上、経営にあたり、小糸グループ及び
サプライチェーンに周知徹底させるとともに、本憲章の精神に基づく行動を促す。
また、社内外の声を常時把握し、実効あるガバナンスを構築して、企業倫理の徹底を図る。
さらに、本憲章の精神に反し社会の信頼を失うような事態が発生した時には、経営者自らが率先して問題解決、原因究明、情報開示、再発防止等に努め、その責任を果たすとともに、権限と責任を明確にした上、自らを含めて厳正な処分を行う。

マテリアリティの特定プロセス

課題の把握・整理

小糸グループが事業活動を通じて解決すべき社会課題を抽出。

抽出した課題の評価

抽出した課題をステークホルダーと小糸グループの視点から重要度を評価。

マテリアリィの特定とSDGsとの関連付け

評価した課題の内、「特に高い領域に位置する項目をマテリアリティと特定し、SDGsと関連付け。

ステップ4

特定したマテリアリティを取締役会にて承認。

小糸グループにとっての重要性

小糸グループのマテリアリティ

環境

環境

優先課題(マテリアリティ) 取り組み宣言
・地球温暖化防止
・環境負荷物質・廃棄物低減
・水資源の確保
・「人と地球にやさしいものづくり」をテーマに、CO₂排出量削減・環境負荷物質低減・資源循環等を推進します。
・主力製品の更なる省電力・軽量化に努め、CO₂排出量の削減に貢献します。
安全・安心

安全・安心

優先課題(マテリアリティ) 取り組み宣言
・交通事故低減
・持続可能な社会に貢献する技術開発
・社会に有用で安全・安心な製品・サービスを開発、提供することにより、持続可能な成長と社会的課題の解決を図ります。
・自動運転社会を見据え、センサ(LiDAR・カメラ等)を含めた製品開発を推進します。
・製品の品質向上 ・安全かつ高品質な製品・サービスを開発、提供し、お客様の満足と信頼を獲得します。

企業基盤

03
優先課題(マテリアリティ) 取り組み宣言

・コンプライアンス

・コーポレート・ガバナンス

・健全な経営体制の構築に向け、コーポレート・ガバナンスの充実、コンプライアンス強化を推進します。
・情報セキュリティ ・情報セキュリティ上のリスクに備え、情報資産の保護に努めます。

・人材育成

・労働安全衛生

・働き方改革

・従業員一人ひとりが能力を最大限発揮し、安全・安心で生き生きと働けるよう職場環境を整備します。
・人権尊重 ・すべての人々の人権を尊重する取り組みを推進します。
・減災体制 ・サプライチェーン全体での減災体制を強化します。

取り組み状況

特定したマテリアリティに対し、KPI(Key Performance Indicator)と2030年度目標を設定、各種活動計画に落とし込み、社会課題の解決に貢献する活動を推進しています。

環境  
KPI 2020年度実績 2022年度実績 2030年度目標
CO₂排出量 59.8千t 48.3千t 36.9千t(2013年度比△50%)
VOC排出量 220t 173t 2018年度(299t )以下継続(2025年度目標)
廃棄物量原単位(t/億円) 1.17 1.11 2018年度比△7%(1.28)以下継続(2025年度目標)
水使用量原単位(t/百万円) 3.26 3.41 2018年度比△7%(3.51)以下継続(2025年度目標)
安全・安心  
KPI 2020年度実績 2022年度実績年度実績  2030年度目標
 ヘッドランプに占めるLED比率  64% 77%  100%
 ヘッドランプに占めるADB比率  5%  7%  20%
 LiDAR市場投入  ー  ー  2023年度 KOITO初投入 2025年度 次世代品投入
 リコール件数  4件  0件 0件

小糸グループ

企業基盤  
KPI  2020年度実績 2022年度実績  2030年度目標
小糸グループ行動憲章 認知率  91%

96%

100%
 重大法令違反件数  0件  0件 0件
 情報セキュリティ重大事故件数  0件  0件 0件
 従業員一人当たりの研修時間  9.6時間 12.0時間 15時間以上
 労働災害度数率  0  0 0
 女性管理職比率  1.3% 1.8% 10%以上