当社は、米州における中長期的な自動車産業の成長や、受注拡大への対応として、メキシコ及びブラジルにて生産能力を増強することを決定いたしましたので、お知らせいたします。
記
1. 生産能力増強の背景・概要
中南米においては、人口増加や経済成長等を背景に、今後も中長期的な自動車産業の成長が期待されております。
当社の米州事業は、米国・メキシコ・ブラジルの3か国にて自動車照明機器の生産・供給体制を構築しておりますが、当該地域における積極的な新技術の提案活動により、日系に加え米系自動車メーカーからの受注が拡大しております。これにより、ブラジルの売上は2026 年度に2023 年度比約2 倍、メキシコでも2028 年度に同 約2 倍となる見込みであり、米州における生産能力の不足が予想されます。
こうした背景から、当社はメキシコでの新工場建設、ブラジルでの工場拡張により更なる生産能力増強を図ることといたしました。加えて、米国における人件費高騰や製造業の労働力不足に対し、自動化や米国・メキシコ間の相互補完を推進することで、更なる生産効率の向上を目指してまいります。
当社は今後とも、グローバル生産体制の拡充による新規受注の拡大、グループにおける相互補完による収益力の強化に努めてまいります。
2. 概要
-1.メキシコ新工場概要
(1) 社 名 :ノース・アメリカン・ライティング・メキシコ
(2) 所 在 地 :メキシコ サンルイスポトシ州 サンルイスポトシ市
コリナス工業団地(現工場隣接地) ※メキシコシティ 北西約450 ㎞ Av. Santiago Poniente No. 109, Parque Industrial Colinas de San Luis Colonia Ciudad Satélite, San Luis Potosí, S.L.P. C.P. 78423, México
(3) 事業内容 :自動車照明器の製造・販売
(4) 面積/生産能力 :
現工場 | 新工場 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|
敷地/建築面積 | 敷地面積 | 109,300㎡ | 121,076㎡ | 230,376㎡ |
建築面積 | 54,000㎡ | 25,000㎡ | 79,000㎡ | |
生産能力 | 前照灯 | 180万台/年 | 120万台/年 | 300万台/年 |
標識灯 | 120万台/年 | 60万台/年 | 180万台/年 |
(5) 生産開始 :2026 年4 月予定
(6) 投資金額 :約200 億円(2024~2028 年度 合計)
(7) 主要納入先:トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、マツダ、フォード、GM 等
-2.ブラジル拡張工場概要
(1) 社 名 :エヌ・エー・エル・ド・ブラジル・インドゥストリア・イ・コメルシオ・
デ・コンポーネンテス・ジ・イルミナサンオ・リミターダ
(2) 所 在 地 :ブラジル サンパウロ州 ソロカバ市(現工場敷地内) ※サンパウロ 西約100 ㎞ Avenida Comendador Camillo Júlio, n°500 Jardim Ibiti do Paço, no município de Sorocaba, Estado de São Paulo, CEP18086-000 Brasil
(3) 事業内容 :自動車照明器の製造・販売
(4) 面積/ :生産能力
現工場 | 拡張工場 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|
敷地/建築面積 | 敷地面積 | 209,700㎡ | 209,700㎡ | |
建築面積 | 21,400㎡ | 12,000㎡ | 33,400㎡ | |
生産能力 | 前照灯 | 50万台/年 | 35万台/年 | 85万台/年 |
標識灯 | 50万台/年 | 35万台/年 | 85万台/年 |
(5) 生産開始 :2025 年8 月予定
(6) 投資金額 :約130 億円(2024~2028 年度 合計)
(7) 主要納入先:トヨタ自動車、本田技研工業(四輪・二輪)、日産自動車、フォード等
3.業績への影響
本件による2025 年3 月期業績への影響は軽微であります。
【参考】工場イメージ図
メキシコ新工場
ブラジル拡張工場(左)と現工場(右)