小糸製作所、JAXAと月面探査用ローバーのLiDAR概念設計に係る研究開発契約を締結

持続的な月面運用にセンシング技術で貢献

　株式会社小糸製作所（本社：東京都品川区、社長：加藤 充明）は、JAXA（国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構、本社：東京都調布市、理事長：山川 宏）と月面探査用有人与圧ローバーのLiDAR概念設計に係る研究開発契約を締結しましたので、お知らせします。

　JAXAが研究を進める有人与圧ローバーは、月面における中長期探査を可能とする次世代探査機であり、2030年代前半における月面探査ミッションへの投入を目指しています。
　本LiDAR検討では、月面における長期運用を可能とする堅牢なセンシングシステムを目指しており、自律走行に必要となる広い視野角と高い分解能に加え、10年間に亘る長期ミッションや月面特有の昼夜の温度差（300℃程度）・放射線・真空という厳しい環境下での安定動作などの課題があります。
　なかでも放射線による検知性能の劣化がLiDARにおける最大の課題であり、本研究開発契約において、JAXAと共同で耐放射線性能に優れたLiDARの概念設計を行って参ります。

　当社は、「安全を光に託して」の企業メッセージのもと、培ってきたライティング／センシング技術を有人与圧ローバーの開発に応用するとともに、宇宙開発で得られた知見を地上の製品や技術に還元し、技術力のさらなる向上を図ってまいります。

以　上

小糸製作所、JAXAと月面探査用ローバー向けLiDAR概念設計に係る研究開発契約を締結