KOITOの歩み(沿革)
戦後復興・
発展期
1946 - 1980
1946
年
自動車用照明器の生産を再開
戦後の日本の自動車生産は、GHQ(連合国軍総司令部)の指示で、トラックしか許されなかった。材料・部品・機材の調達も思うに任せず、生産台数はわずかであり、自動車産業の将来の見通しはまったく立たなかった。
そうした中、当社は1946年に、日産自動車株式会社吉原工場からダットサン・トラック用のヘッドランプおよび標識灯を受注し、静岡工場で生産が開始された。当社にとっては戦後最初の自動車用照明
器の生産であった。続いて、トヨタ自動車工業株式会社(現・トヨタ自動車)、東洋工業(現・マツダ)への納入も開始されるなど、当社の製品は大いに歓迎された。
1946
年
5
月
貞明皇太后の静岡工場ご視察
1946年5月、貞明皇太后が当社静岡工場に来場され、民需産業に転換した直後の製造工程および全施設をご覧になった。貞明皇太后は敗戦の打撃から立ち上がろうとしていた全従業員に対し、激励のお言葉を述べられた。
1947
年
4
月
沼津工場開設
1949
年
5
月
東京・大阪両証券取引所に株式上場
1950
年
8
月
セミ・シールドビーム・ヘッドランプを開発
戦後、米国製のジープに装着されたオールグラス・シールドビーム(SB)・ヘッドランプの明るさは画期的であり、この普及を見越して、第1段階として1950年8 月にセミ・シールドビーム(SSB)・ヘッドランプを開発した。
1955
年
10
月
商標制定
1957
年
8
月
小糸電機株式会社設立
1957
年
10
月
オールグラスSBヘッドランプの納入開始
1951年からオールグラスSBヘッドランプの研究を進めてきたが、静岡工場で試作・改良を重ねた結果、1957年に実用化に成功し、同年10月よりトヨタ自動車工業をはじめ各社に納入を開始した。
1957
年
12
月
大阪府に大阪支店開設
1961
年
11
月
静岡新工場開設
1961
年
12
月
本社を港区芝高輪南町に移転
1962
年
1
月
小糸電機株式会社を吸収合併
1964
年
9
月
標識灯のコンビネーション化
テールランプ、ストップランプ、ターンシグナルランプなどの機能をまとめ、1つのランプに見えるような形とするコンビネーション化を進め、高度な樹脂成形・溶着技術により、車体面との篏合や防水性などの課題を克服。1964年からトヨタ自動車工業「コロナ」への装着を実現した。
1967
年
4
月
営業権の一部を小糸工業株式会社へ譲渡
1968
年
8
月
米国イリノイ州にシカゴ事務所開設
1970
年
3
月
本社 新社屋竣工
1970
年
10
月
愛知県に豊田支店開設
1971
年
2
月
小型船舶用船灯 生産・販売開始
1972
年
7
月
静岡県に航空電装・電子工場開設
1972
年
12
月
広島県に広島支店開設
1974
年
10
月
KOITOブランド小型電球生産・販売開始
1975
年
8
月
ジェット噴射式ヘッドランプクリーナを生産・販売開始
ヘッドランプに付着する汚れの洗浄は安全確保上重要であり、欧州 では法制化の動きもあった。これに対応するため、ジェット噴射式ヘッドランプクリーナを開発し、1975 年8 月から輸出車に装着された。
1977
年
8
月
静岡県に榛原工場開設
1977
年
11
月
角型SBの量産を開始
1973年に米国で4灯式角型SB(RSB)ヘッドランプが法制化されたことを受け、1974年に試作品の開発に成功、1976年に米国認証を取得し、1977年11月から他社に先駆けて量産を開始した。2灯式RSBヘッドランプも1978年から量産を開始した。
1978
年
エレクトロニクス製品を次々開発
1970年代からエレクトロニクス製品の開発を進め、次々と生産・販売を開始した。厚膜ハイブリッドICをはじめ、1978年6月にはフルトランジスタイグナイターの量産を開始、マイクロコンピュー夕応用製品であるモトクロスバイク用メーターシステムを1982年10月製品化。1983年3月にはドライブコンピュータを製品化。1982年9月には航空機用エレクトロルミネッセンス(EL)パネルも開発、採用された。
1978
年
7
月
ハロゲンヘッドランプを生産・販売開始
高光度で防眩性能に優れたハロゲン電球は1971年欧州で、1978年には米国で規格化された。これに対応するため、1978 年7 月からSBヘッドランプ、SSBヘッドランプにハロゲン光源(当初は輸入品)を組み込んで生産を開始した。
1979
年
6
月
異形ヘッドランプを生産・販売開始
ヘッドランプの形状を個々の自動車のデザインに合わせたものとする、異形ヘッドランプ(SSBの一種)の開発に着手。1979年6月から日産自動車「スカイライン」、トヨタ自動車工業「クラウン」への装着が始まった。
1980
年
4
月
米国ワシントン州にシアトル事務所開設